トランクルームについての記述

意外にも、そのあたりがリフォームでも大いに影響してくるのです。そこで私が、「そうなるようなリフォームを考えましょうよ」と提案をさせていただくわけです。たとえそのときは、夫婦仲が多少ぎくしゃくしても、リフォームの話し合いをする過程で、夫婦関係が良くなったケースを私は数多く見てきています。
これまでリフォームといえば、大工さんや工務店、不動産会社などのプロの人たちの専門領域という印象がありました。そして、プロの方々が提案するリフォームは「きれいな家」をつくることにポイントが置かれていたと思います。
ここで注意していただきたいのは、「きれいな家」はお金をかければ実現できますが、「居心地の良い家」は、単にお金をかけたからといってできるものではないということです。お金を多くかけるとか奇をてらうことよりも、「家は住み手にとっての。
それぞれ家族にとってのオンリー・ワンであってほしいし、世界に1つしかない自分たちの住まいのスタイルを”自分とこ流”として愛してほしいのです。それは新聞・雑誌・テレビの『お宅拝見!』のような、豪華で洒落た事例をそのまま鵜呑みにして「ウチもあんなふうにしたい!」と思うのとは違います。
参考にするのはいいですが、自分の家ならではの”暮らしの目線”を大事にしましょう。ひと頃、イタリア風の明るい家がもてはやされました。
「家具さえ変えればイタリア風になる」といった間違った思い込みが、業者側にも依頼者にもあったのではないかと思いますが、日本の家は結局、和洋折衷なので、イタリア風にはなっても、イタリアの家そのものにはなりません。どうしても「和」がどこかに入るのが日本の家の特徴です。
というのは、造りをイタリア風にリフォームしても、日本では、玄関で靴を脱いで上がることに変わりはありません。家のなかでもずっと靴のまま過ごすところまで徹底するなら話は別ですが、靴を脱がずにはいられないのが日本人です。

生活そのものがイタリアとは違うわけですから、そのあたりの住みやすさ、居心地の良さを追求しなければ、本当にいいリフォームとはいえません。私は「生活の原点は日常にある」と思っていますから、建築雑誌などで紹介される豪華な家ではなく、「これならどこの家にもあるよね」とか「これだったらどこの家でもできるよね」という視点を大切にしているのです。

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